JavaScriptで最後の一文字を取得・削除・調べる方法まとめ【slice/substring/endsWith】
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こんにちは、Webデザイナーの 夢拓(MUHIRO)です。
JavaScriptで文字列を扱っていると、「最後の一文字だけを取得したい」「末尾の文字を削除したい」「特定の文字が最後にあるか調べたい」という場面がよくあります。
たとえば、以下のような処理は、日々のフロントエンド開発やデータ整形作業で頻繁に登場します。
- 末尾のカンマを削除したい
- 最後の文字が特定の記号か確認したい
- 文字列の最後を取り出して条件分岐に使いたい
この記事では、JavaScriptで「最後の一文字」を調べる・取得する・削除する方法について、具体的なコード例とともに丁寧に解説していきます。
この記事はこんな方におすすめ!
- JavaScriptで文字列の末尾を操作する方法を知りたい
- slice() や substring() の使い分けに迷っている方
- WebフォームやURL処理、CSVなどの整形処理をしているエンジニア
この記事を読んで、JavaScriptで「最後の一文字」を調べる・取得する・削除する方法の実践的なテクニックを使用して最適・高度な・柔軟なWebサイトを制作いただけるようになります!
それでは、どうぞ!
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最後の一文字を取得する方法(slice / substring)
文字列から「最後の一文字だけを取得」したい場合、最もよく使われるのが slice() です。
slice(-1)で最後の1文字を取得
JavaScript
const str = "Hello!"; const lastChar = str.slice(-1); // "!"
slice() は負の数を使うことで、後ろから数えた位置を指定できます。-1 を指定すると、末尾1文字を取り出すことができます。
このシンプルさと柔軟性から、JavaScriptでは推奨される方法です。
substring()で最後の1文字を取得する方法
substring() メソッドは、文字列の部分文字列を取得するための標準的な方法です。
しかし、負のインデックスを扱えない点に注意が必要です。
JavaScript:基本構文
str.substring(startIndex, endIndex);
- startIndex開始位置(0から始まる)
- endIndex(省略可)終了位置(この位置の文字は含まれない)
JavaScript
const str = "Hello!"; const lastChar = str.substring(str.length - 1); // "!"
このように、文字列の長さから1を引いた位置から取得すれば、末尾の1文字を取り出せます。
ただし、 slice() と比べるとコードが少し冗長で、間違いやすいです。
slice()とsubstring()の違いを比較
特徴 | slice() | substring() |
---|---|---|
負のインデックス | 使用できる(例:-1) | 使用できない(0未満は0扱い) |
書きやすさ | ◎(シンプルで短い) | △(やや複雑) |
戻り値 | 指定範囲の文字列 | 同様 |
推奨度 | ★★★★☆(実用性が高い) | ★★☆☆☆(注意が必要) |
slice()とsubstring()はどちらを使えばいい?
直感的に書けて、後ろから簡単に操作できる slice() の使用がおすすめです。
substring() はあえて使う理由がない限り、シンプルな slice() で代替可能です。
最後の一文字を調べる方法(endsWith / 比較演算子)
JavaScriptで、文字列の「末尾が特定の文字や単語で終わっているかを調べたい」というケースはとても多くあります。
以下のケースがよくあります。
- URLの末尾がスラッシュ(/)で終わっているかチェックしたい
- ファイル名の拡張子が .csv か .json か判定したい
- ユーザーが入力した文字列の最後に特定の記号や改行があるか調べたい
こうした処理には、endsWith() メソッドや比較演算子を使う方法があります。
endsWith() を使って末尾を調べる(推奨)
ES6(ECMAScript 2015)以降では、endsWith() メソッドが使えるようになり、文字列の末尾を直感的に確認できるようになりました。
JavaScript:基本構文
str.endsWith(searchString[, length]);
- searchString文字列の末尾に一致するか調べたい文字列
- length(省略可):文字列のどこまでを末尾とみなすかを指定(文字数)
URLの末尾が「/」 かどうか調べる
JavaScript
const url = "https://example.com/"; console.log(url.endsWith("/")); // true
ファイル名の拡張子を判定
JavaScript
const filename = "data.csv"; if (filename.endsWith(".csv")) { console.log("CSVファイルです"); } // 複数パターンの場合 const filename = "report.json"; if (filename.endsWith(".csv") || filename.endsWith(".json")) { console.log("CSVまたはJSONファイルです"); }
slice() や charAt() で比較する方法(細かい制御向き)
endsWith()メソッド以外の方法として、最後の一文字を取得して比較する方法もあります。 この方法は、単一の文字だけをチェックしたい場合や、古いブラウザへの対応が必要な場合に便利です。
slice(-1) を使って取得し、比較する
JavaScript
const input = "abc."; if (input.slice(-1) === ".") { console.log("末尾にピリオドがあります"); }
charAt(length - 1) を使って取得し、比較する
JavaScript
const input = "abc."; if (input.charAt(input.length - 1) === ".") { console.log("末尾にピリオドがあります"); }
charAt() は undefined になることがなく、安全性が高いですが、やや冗長なので最近は slice() がよく使用されます。
正規表現(RegExp)を使う応用例
より柔軟に末尾を確認したいときは、正規表現も有効です。
文字列が数字で終わっているか
JavaScript
const value = "商品番号123"; if (/\d$/.test(value)) { console.log("末尾が数字です"); }
改行で終わっているか
JavaScript
const text = "Hello world\n"; if (/\n$/.test(text)) { console.log("末尾に改行があります"); }
endsWithと比較演算の違いを比較
方法 | 説明 | おすすめシーン |
---|---|---|
endsWith() | 文字列の末尾をそのまま比較(可読性高) | ファイル拡張子、URL末尾の判定など |
slice() | 最後の1文字を取得して比較 | 単一の記号や文字の確認 |
charAt() | undefined にならず安全に取得可能 | 確実に1文字取得したい時 |
正規表現 | パターンマッチングに柔軟に対応 | 数字・改行・記号など柔軟に対応 |
今のJavaScriptでは endsWith() を使うのが基本であり推奨です。
最後の一文字を削除する方法(slice / 正規表現)
最後の一文字を削除したい場合にも slice() がよく使われます。
slice(0, -1)で末尾1文字を削除
JavaScript
const word = "Hello!"; const trimmed = word.slice(0, -1); // "Hello"
これは、「先頭から末尾の1つ手前まで」を切り取る方法です。削除するだけならこれが一番簡単です。
正規表現で特定の文字だけを削除
特定の文字(たとえば「末尾のカンマ」だけを削除)する場合には、正規表現も有効です。
JavaScript
const data = "1,2,3,"; const result = data.replace(/,$/, ""); // "1,2,3"
このように、末尾がカンマの場合のみ削除され、他の末尾には影響を与えません。
よくある注意点とエラー対策
空文字列のときの対処
空の文字列に対して .slice(-1) や .substring(length - 1) を使うと、空文字列を返すため、コードがエラーになることはありません。
しかし、期待した動作にならない可能性があるので、チェックを入れておくと安心です。
JavaScript
const input = ""; const lastChar = input ? input.slice(-1) : ""; // 安全な取得
文字列以外の型が来る場合
ユーザー入力や外部データで、値が undefined や null の可能性があるときには、事前に文字列に変換することで安全に扱えます。
JavaScript
const value = null; const safeString = String(value); // "null" const lastChar = safeString.slice(-1); // "l"
使い分け早見表
最後に、本記事の要点をまとめます。
操作内容 | 方法例 | おすすめシーン備考 |
---|---|---|
最後の1文字を取得 | str.slice(-1) | 可読性・汎用性ともに◎ |
最後の1文字を削除 | str.slice(0, -1) | 最もシンプルで安全 |
特定文字の末尾確認 | str.endsWith("文字") | 長さ指定も可能 |
特定文字のみ削除 | str.replace(/,$/, "") | 末尾が一致した場合のみ削除 |
文字列の取得・比較 | charAt(), substring() など | 負の数に非対応に注意 |
まとめ
いかでしたでしょうか?
今回の記事では、JavaScriptで「最後の一文字」を取得・調べる・削除する方法について、基本から応用までを解説しました。
今回のポイントをまとめますと、次のとおりです。
今回の記事のまとめ
- slice(-1) を使えば、末尾1文字を簡単に取得できます。
- endsWith() を使うことで、文字列の末尾チェックが直感的に書けます。
- substring() や charAt() も併用することで柔軟な処理が可能です。
JavaScriptでの文字列操作は、知っておくだけでコードの読みやすさ・保守性・バグの防止に大きく貢献します。
特に「最後の一文字」を扱う処理は地味ながら日常的によく使われる処理なので、今回紹介したメソッドの使い分け方を覚えておくことが大切です。
こうした小さなテクニックの積み重ねが、読みやすく、安全なコードを書く第一歩になります。
他にも JavaScript の文字列に関する技術や実用テクニックを随時発信しています。
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