【軽量&高機能なSplide.js】Splide.jsスライダーの導入メリット・デメリットや導入方法を徹底解説!【JavaScript】
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こんにちは、Webデザイナーの 夢拓(Muhiro)です。
Webサイトにスライダーを設置することは、ユーザー体験の向上やビジュアル的な魅力の強化に欠かせません。
しかし、「スライダーライブラリが重い」「思ったようにカスタマイズできない」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、軽量で高機能、さらに扱いやすいと評判のJavaScriptライブラリ『Splide.js』です。
この記事では、Splide.jsの基本的な概要から導入方法、主要なオプション設定、カスタマイズのコツまでを体系的に解説します。
SwiperやSlickなど他の有名ライブラリとの違いも交えながら、初めて使う方でも安心して取り組める内容となっています。
「JavaScriptのスライダーって難しそう…」と感じていませんか?Splide.jsは、そんな方こそぜひ使ってほしいライブラリです。
初めての実装でもシンプルに導入でき、オプション設定も豊富でカスタマイズしやすいため、UI強化を目指すすべてのWeb制作者におすすめです。
この記事を読んで、Splide.jsの実践的なテクニックを使用して最適・高度な・柔軟なWebサイトを制作いただけるようになります!
それでは、どうぞ!
Index
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Splide.jsの実践デモ|スライダーを実際に動かしてみる
1枚表示のスライダー
3枚表示のスライダー
フェードのスライダー
Splide.jsとは?特徴と注目される理由
Splide.jsは、純粋なJavaScriptで構築された軽量スライダーライブラリです。
jQueryなどの外部ライブラリに依存せずに動作し、非常に高速かつ柔軟性の高いスライダーを実装できるのが最大の特長です。
コードが洗練されており、必要なファイルサイズも小さいため、読み込み速度への影響が少なく、Webサイトのパフォーマンスを維持したまま導入できます。
また、モダンなWeb制作に求められる機能を網羅しており、初心者でも導入しやすい設計でありながら、上級者による高度なカスタマイズにも対応できる柔軟性があります。
軽量で高速、パフォーマンスに優れる
Splide.jsの大きな魅力は、わずか数キロバイトの軽量なファイルサイズにあります。
不要な機能が含まれておらず、読み込み速度を最大限に高める設計となっています。
そのため、ページ表示の高速化が求められる現代のWebサイトに最適です。
CDN経由で簡単に導入でき、初期表示の速度低下やレイアウト崩れの心配が少ないく、速度重視の開発者にとっては、有力な選択肢となるでしょう。
レスポンシブとアクセシビリティ対応が標準
Splide.jsはレスポンシブデザインを標準でサポートしており、PC・スマートフォン・タブレットなど、あらゆる画面サイズで快適に動作します。
さらに、キーボード操作やスクリーンリーダーにも配慮されており、アクセシビリティにおいても優秀です。
ARIA属性の対応も進んでおり、Webアクセシビリティ基準に準拠したスライダーを簡単に構築できます。
ユーザー全体に配慮したUIを求める現場でも安心して使えるライブラリです。
設定オプションが豊富でカスタマイズしやすい
Splide.jsは初期設定でも十分に使える一方で、多数のオプションを持ち、細かいカスタマイズが可能です。
たとえば、スライドの移動速度・表示枚数・自動再生・ループ設定・矢印やドットの表示切り替えなど、すべて直感的なオプションで制御できます。
オプションはJavaScriptオブジェクトとして記述できるため、初心者でも理解しやすく、公式ドキュメントも明快です。
要望に応じた細やかな調整ができるのが大きな魅力です。
必要な機能だけを扱える「シンプルさ」
SwiperやSlickといった他のスライダーは機能が非常に多く、使わない機能が多くなることもしばしばあります。
対してSplide.jsは「必要な機能だけをシンプルに使える」設計思想があり、無駄がありません。
これにより、学習コストやメンテナンスの負担が軽減され、実務での運用にも向いています。
スライダーに過度なアニメーションや特殊エフェクトを求めない場合、Splide.jsは効率的かつ堅実な選択となるでしょう。
Splideのメリット・デメリットとは?
Splideを導入するメリット
圧倒的な軽量性と高速パフォーマンス
Splide.jsはライブラリ自体が非常に軽量で、他のスライダープラグインと比べても読み込み速度や実行パフォーマンスに優れています。
ページ全体の表示速度に影響を与えにくいため、Core Web Vitals(LCPやCLSなど)の改善にもつながりやすく、SEOを意識したサイトにも適しています。
モバイルでもストレスなく動作し、ユーザー体験を損なわないのが大きな魅力です。
HTMLとJavaScriptだけで簡単に実装可能
SplideはHTML構造とJavaScriptの数行の記述だけでスライダーを導入できる設計になっています。
ReactやVueなどのモダンフレームワークを使わずとも、プレーンなHTML・JSだけで高機能なスライダーを構築できるため、初心者にも扱いやすい点が特長です。
CDNを使えば環境構築も不要で、手軽に始められます。
アクセシビリティやレスポンシブ対応も充実
Splideはキーボード操作やスクリーンリーダーへの対応、ARIA属性の適用など、アクセシビリティに優れた設計がされています。
レスポンシブ対応も標準で備わっており、画面幅ごとの表示枚数やスライド挙動も柔軟に設定可能です。
スマートフォンからデスクトップまで、幅広いデバイスで快適な表示を実現します。
ループ・自動再生・サムネイル連携などの基本機能が豊富
Splideには、スライドのループ再生、オートプレイ、サムネイルとの連携、矢印・ドットナビゲーションなど、スライダーに必要な基本機能が一通りそろっています。
外部プラグインを導入せずとも多くのUIパターンに対応できるため、開発効率が高く、スライダー導入後の調整作業も最小限で済みます。
Splideを導入するデメリット
3Dや複雑なビジュアル表現には非対応
Splideは軽量性と安定性を重視しているため、Swiper.jsのようなキューブ回転・カードフロー・フェード+スケールといった3Dビジュアルエフェクトには対応していません。
シンプルなスライド移動や基本的なUIが中心であり、演出面に凝りたいサイトではやや物足りなさを感じることもあります。
カスタマイズや拡張にはJavaScriptの理解が必要
Splideは基本的な設定こそ直感的ですが、複雑なカスタマイズ(独自挙動の追加、イベント連携、API操作)を行うにはJavaScriptの基礎知識が必要です。
公式ドキュメントも開発者向けの記述が多く、初心者が独自機能を実装しようとするとやや学習コストが高くなる場合があります。
日本語のドキュメントや事例が少ない
Splideの公式情報は英語で提供されており、日本語の導入記事やカスタマイズ事例はSwiperなどと比べて少ない傾向があります。
そのため、初心者にとっては設定方法や不具合の対処法を調べる際に英語の技術用語を理解する必要があり、情報収集にやや時間がかかることがあります。
一部ブラウザ環境でのアニメーション挙動が不安定
特定のWindows環境や古いブラウザにおいて、矢印やドットでのスライド切り替えが「横に流れず一瞬で切り替わる」ように見える挙動が報告されています。
これはOSやGPUアクセラレーション、ブラウザのバージョンによって異なるため、完全な一貫性を求める場合は複数の環境での動作確認が必要です。
Splide.jsの導入方法【CDN・GitHub・npm】
Splideの導入は非常に簡単で、用途に応じてCDNかnpmのどちらかで実装できます。
CDNからの導入方法
もっとも手軽な方法がCDN経由の読み込みです。
外部からSplideのライブラリファイルを呼び出すだけで、すぐに利用が可能。
テストや静的サイトなどの簡易実装に適しています。
CSS
<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@splidejs/splide@4.1.4/dist/css/splide.min.css"/>
JavaScript
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@splidejs/splide@4.1.4/dist/js/splide.min.js"></script>
GitHubからの導入方法
Splide.jsは公式GitHubリポジトリからも導入可能です。特に、バージョン管理を明確にしたい場合や、ソースコードを直接確認・編集したい場合に便利です。
GitHubからZIPファイルをダウンロードしてプロジェクトに展開すれば、CDNやnpmを使わずにローカルで運用できます。また、スターやIssue、プルリクエストを通じてプロジェクトに参加することも可能です。オープンソースとして積極的にメンテナンスされているため、信頼性も高いです。

npmからの導入方法
npmを使った導入では、プロジェクト内にSplideをインストールして利用できるため、ビルドツールと組み合わせて運用する際に便利です。
コンポーネントベースの開発にも向いています。
npmでインストールしたあと、モジュールとして読み込んで使います。Viteやwebpackなどのビルドツールと組み合わせるのに最適です。
bash
npm install @splidejs/splide
用途に応じた導入方法を選ぶことで、開発環境との親和性を保ちながら柔軟に運用できます。
Splide.jsの基本的な使い方【HTML+JavaScript】
Splide.jsの基本的な使い方はとてもシンプルです。
まず、HTMLでスライダーの構造を定義し、JavaScriptでSplideのインスタンスを生成・初期化するだけです。
CDN導入での実装例
HTML
<link href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@splidejs/splide@4.1.4/dist/css/splide.min.css" rel="stylesheet" /> <div id="image-slider" class="splide"> <div class="splide__track"> <ul class="splide__list"> <li class="splide__slide"><img src="img1.jpg" alt="画像1"></li> <li class="splide__slide"><img src="img2.jpg" alt="画像2"></li> <li class="splide__slide"><img src="img3.jpg" alt="画像3"></li> </ul> </div> </div> <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@splidejs/splide@4.1.4/dist/js/splide.min.js"></script> <script> new Splide('#image-slider', { // オプション記載 }).mount(); </script>
HTML側では特定のクラス名と階層構造を守れば、基本のスライダーが即座に動作します。
初期化は new Splide('.splide').mount() のような記述です。
初めての方でも、公式ドキュメントを少し見ればすぐに理解できる設計になっています。
このシンプルさが、他ライブラリとの大きな違いであり、学習コストの低さにもつながっています。
Splide.jsの便利なオプション設定まとめ
Splideには数多くのオプション設定が用意されており、挙動・UI・表示枚数・アニメーションなど細かく調整できます。
以下で一例を紹介します。
- type(string)
-
スライダーのタイプを指定します。
slide(通常のスライド)、loop(ループスライド)、fade(フェード切り替え)から選択できます。 - perPage(number)
- 1ページに表示するスライド数を指定します。
- autoplay(boolean)
- 自動再生の有無を指定します。
- interval(number)
- 自動再生時のスライド間の間隔をミリ秒で指定します。
- breakpoints(object)
- レスポンシブ対応のためのブレイクポイントを指定します。画面幅に応じてオプションを変更できます。
便利なオプションを使用した実装例
JavaScript
new Splide('.splide', { type: 'loop', perPage: 3, autoplay: true, interval: 3000, breakpoints: { 768: { perPage: 2 }, 480: { perPage: 1 } } }).mount();
これらを組み合わせることで、レスポンシブ対応のカルーセルやフェードスライダー、サムネイル連携など、高度なスライダーも柔軟に作成できます。
まとめ
いかでしたでしょうか?
今回の記事では、Splide.jsの特徴から導入・使い方・オプション設定・他ライブラリとの違いまで、実践的な視点で解説しました。
今回のポイントをまとめますと、次のとおりです。
他にもJavaScript UIテクニックやフロントエンド実装関する技術や実用テクニックを随時発信しています。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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